交流会でブレイクダンスを披露
「日本語を大阪で学ぶ」No.2
いつも明るい笑顔が素敵な、張(チョウ)展旗さん(中国遼寧省出身)。出身地の遼寧省と似ていて親しみを感じる関西の大学での大学生活を夢見る張さんの趣味はダンス。高校時代に仲間と練習していました。入学式後の交流会の舞台では、得意なブレイクダンスを披露し、大喝采を得ました。
張さんは、中国の大学で日本語を専攻。授業中に出された、「毎週日本の漫画を読む」という課題をこなすうち、それまで知らなかった世界が広がって、日本文化に興味を持つようになり、特に「呪術回線」、「ナルト」のアニメが好きになりました。その頃、高校で一緒にダンスを練習していた友人が日本の大学に進学し、楽しそうな大学生活の話を聞いて興味を持ち、自分も日本人と仲良くなって、日本語を勉強したいと強く思うようになったそうです。
その後JAC教育学院で日本語を勉強しながら、果物屋さんでアルバイトもしていました。その果物屋さんで美味しい果物をもらうたびに、学校に持ってきて、先生や同級生にも分けてくれました。ぶどうやスイカ、メロンなど、おいしいフルーツでみんなを笑顔にしてくれた張さん、本当に有難うございました。
「日本語は、難しい」
中国の大学時代からずっと日本語を勉強してきた張さんは、日本語についてどう思っているのでしょうか。日本語を学び始めたころは、話し言葉だけ勉強したいと思っていたけれど、日本語を正しく使うためには、丁寧語や尊敬語を勉強しなければならないことを、身に染みてわかってきたそうです。それらの使い方を学び、上達するためには、日本人の考え方を学ぶことが大切だから、そのためにも、日本の友達を沢山作って交流し、日本の文化や社会について正しく理解していきたいと語ってくれました。
「日本と中国の文化の違いを感じるとき」
例えば、エレベーターのドアが開き、他の人々が大勢乗っている中に自分が駆け込んだ時、日本では大抵「すみません」と言い、中国では「ありがとう」と言います。そんな時に、考え方の違いを感じてしまう。その背景には、それぞれの文化の違いがあります。
「心理学」
張さんは、「心理学」に興味を持っています。人間関係に悩み、精神的な問題を抱えた人の多い現代社会。人と人とのコミュニケーションについて学び、こころの病を抱えた人々の役に立つ仕事を見つけ、日本で働くことを夢見て、日本の大学で勉強したい。張さん、これから大学で色々な人と出会い新しい経験を積んで大きく成長していってくれることを楽しみにしています。
※張さんは無事大学入学試験に合格し、2024年4月から、兵庫県の大学で心理学を勉強しています。