学生は、平日は日本語学校での勉強に励みながら、許可された時間内で様々なアルバイトをしています。アルバイト先では、色々な出来事に遭遇し、日本社会を学ぶ勉強の場にもなっています。学校の所在地は、大阪市内でも便利な場所にあるため、天王寺、千日前、大阪駅や難波駅近くなどの飲食店、薬局、コンビニなどで働いている学生も少なくありません。そんな学生たちの声を聴き、日々感じているあれこれをお伝えします。

  • D さん(ネパール出身、コンビニ)

年齢を重ねた店員の人も、若い店員と全く同じように仕事をこなしていることに、とても驚いています。

  • J さん(中国出身、コンビニ)

お客さんの多くが自分で買い物袋を持ってこられます。最近は、冷凍食品を入れる袋もあって便利だと思います。中国では、今も90%ぐらいのお店では無料でプラスチックの袋をくれるので、ほとんどのお客さんはお店で袋をもらいます。

  • N さん(バングラデシュ出身、レストラン)  

週4日、大阪市内の牛丼チェーン店で働いています。勤務を始めてから半年。仕事をしていて色々なことを感じています。一番嬉しいのは、接客の時にお客様と話すと、「日本語がよくできますね」と言われる時です。それが嬉しくて、もっと日本語が上手になりたいと思います。難しいのは、新しく入ってきた外国人のアルバイト社員に、仕事を教えるときです。最近は様々な国籍の人がいますが、まだ日本に来て1、2か月で、日本語も英語もできない新人も多く、それらのアルバイト社員に、仕事の手順を教えることも私の仕事です。最初は、キッチンの中の仕事になりますが、お客様が来られて注文をされると、注文されたメニューをキッチンで見て、その料理を出さなければなりません。漢字が読めないと注文の中身がわからないので、丁寧にひとつひとつ教えます。また、お客様は、大阪弁で話されますので、少しずつ日本語がわかるようになっても、確実に理解できるまでには時間がかかります。そんな日々ですが、長く同じお店でアルバイトを続けているのは、店長さんから頼りにされ、お店の運営について色々なことを任されて日々仕事をこなしていくことで、そこから学ぶことがとても多いと思っているからです。