リュウコウさんは中国、河南省の出身。お母さんが絵が好きな人で、絵が身近にある家庭で育ちました。静かでマイペースな印象がありますが、日本語の勉強は人一倍努力家です。休みの日は行きたい場所を探して、躊躇せず、一人でどんどん行っています。大阪に来て1年10ヵ月の間に、大阪周辺にある魅力的な建築物や、少し離れた地方の博物館など、有名無名にかかわらず、自分の好奇心と感性を信じて、様々な場所を訪問しました。
「亀の瀬地すべり歴史資料室(大阪府柏原市)」と「大平和祈念塔(大阪府富田林市)」を知っていますか? リュウコウさんは一人、自転車を走らせ、そんなニッチな場所にも足をのばして、歴史や文化的な背景を学んでいます。
中国で大学を卒業し、小規模な建築会社で働いた後、小さなころから親しんできた日本のマンガ文化へのあこがれを胸に、日本留学を決意したリュウコウさん。「大阪に来てから、一番印象深い出来事は何ですか。」と尋ねたところ、 暑い夏の日の出来事を話してくれました。ある休みの日、長い時間自転車をこいでいて、暑さに体力を消耗し、疲れてへとへとになりながら、何とか大和川サイクリングロードを走り、柏原市あたりの河川敷まで行き、水辺に座り休んでいた時のことです。一人で自然の中にたたずんでいたら、一瞬心地よい風が、さあっと吹いてきて、心身の疲れも飛んで行き、「自由で開放的な空気」を感じたそのひと時が心から嬉しく、忘れられない思い出になっているそうです。
「日本全国電車を乗り継ぎ、旅行してみたい。休みがとれるときに、行けるところまで。そうやって、数年かけてでも全国制覇をめざしたいです。」という壮大な夢を持ち、日々日本語の学習に励んでいるリュウコウさん、いつも持ち歩いている写生ノートに、旅行の先々で出会った風景や人々の様子をたくさん描いていくことでしょう。いつか、それらの絵を見せてもらえる日を楽しみにしています。






