今年の春も、期待に胸を含ませてやってきた新入生の皆さんの入学を皆でお祝いするために、学校の近くにある「コミ協ひがしなり区民センター」において、「令和七年度春の入学式」を執り行いました。

今回の新入生は、ネパールから26人、ミャンマーから20人、中国から15人、バングラデシュから10人、スリランカから8人の合計79人です。今回より、書類選考に加えて実施するオンライン面接を2回実施しています。入学内定後も、自国で日本語学習をきちんと進めているかを含め、来日前の準備状況を確認し、充分な準備ができていないと判断される場合は、入学を見合わせることもあります。来日前の学生自身の意識づけをしっかり行うことと、仲介会社や学校からの指導を促すことも目的の一つです。

そうやって準備万端で入学してきた新入生の皆さんを迎えて、入学式では、校長先生からの祝辞に続き、在校生代表からの祝辞、新入生代表の感謝の言葉が続きました。

今年2年生になる在校生を代表して、バングラデシュのホセンさんが、新入生の皆さんに、大阪で新しい生活を始めるにあたっての心構えとして、心身の健康に気を付けること、時間を大切にすること、を自身の経験を交えて伝えました。何か心配事があれば、先輩学生も学校の先生方も職員の方々も、いつもそばにいること、最初は不安でも、だんだん生活に慣れて楽しく生活できるようになるから、安心して勉強に励んでください、という心温まるメッセージが送られました。

式の後、同じ会場において、「安全講習会」を実施しました。毎回新入生が入学してすぐに、東成警察署から担当の警察官の方々に来ていただき、日常生活を送るうえでのルール、交通事故や犯罪に巻き込まれないようにするための注意事項などを、わかりやすく説明してもらっており、職員による通訳も交えて内容が確実に伝わるようにしています。新入生は興味深く真剣に耳を傾け、新しい生活を始めるための印象に残るオリエンテーションの一つとなりました。

入学式に参加した新入生たち
在校生代表ホセンさんよりお祝いの言葉
新入生代表スーさんからのメッセージ
舞台からのメッセージをしっかり受け止めて
東成警察署の警察官の方による安全講習を受講しました